iOSアプリ「結晶格子」は結晶格子の基礎を学習するためのアプリです。
基本的には高校レベルの内容です。(微妙ですが、例えば、閃亜鉛鉱型ZnSイオン結晶の限界イオン半径比の計算方法などは含まれます。)
無料のアプリです。( ∴ トップページにはバナー広告が表示されます。)
iOSアプリ「結晶格子」には、結晶格子の基礎知識(大学入試レベル)が集められています。
結晶格子の学習では、立体的な理解に苦慮することがありますが、そんなとき、このアプリが役立ちます。
iOSアプリ「結晶格子」では、3D表示された結晶格子の拡大縮小や回転が可能です。いろいろな角度から眺めることで、立体的な理解が深まります。
金属結晶、共有結晶については、配位数、格子内原子数、原子半径、充填率の計算式等要点を記載しています。
イオン結晶については、配位数、格子内イオン数、イオン半径、限界イオン半径比の計算式等要点を記載しています。
金属結晶としては、体心立方格子、面心立方格子、六方最密構造について説明しています。
イオン結晶としては、NaCl型、CsCl型、ZnS(閃亜鉛鉱)型、CaF2(蛍石)型について説明しています。
共有結晶としては、ダイヤモンド型について説明しています。
iOSアプリ「結晶格子」の使い方は簡単です。起動画面から、「体心立方格子」などの学習タイトルを開いて、下部に現れるタブから学習項目を選択するだけです。
結晶格子の拡大縮小、回転はいつでも行えます。その他、以下の切り替えも可能です。
・原子の表示サイズの切り替え(中心点を表示/原子半径で表示)
・表示する原子数の切り替え(1単位格子分を表示/複数の単位格子分を表示)
起動画面中央のに並んだ学習タイトルから、右アングルブラケットボタンをタップして3D画面を開きます。
開ける学習タイトルは以下の通りです。(分子結晶のグループについては、開ける学習タイトルはありません)
・体心立方格子(金属結晶)
・面心立方格子(金属結晶)
・六方最密構造(金属結晶)
・NaCl型(イオン結晶)
・CsCl型(イオン結晶)
・ZnS型(イオン結晶)
・CaF2型(イオン結晶)
・ダイヤモンド型(共有結晶)
原子/イオンの表示サイズの切り替えは、左上のセレクターで随時行えます。
原子/イオン数の切り替えは、右上のセレクターで随時行えます。
結晶格子の拡大縮小は、ピンチイン/ピンチアウトで随時行えます。
結晶格子の回転は、ドラッグすることで随時行えます。(回転角の大きさには制限を設けており、それ以上の回転はしないようになっています。)
画面上をダブルクリックすると、拡大縮小と回転について、初期状態にリセットされます。
学習項目(配位数、格子内原子数、原子半径、充填率)について、体心立方格子を例にとって説明します。
画面下のタブセットから、対象の学習項目のタブをタップすると、理解に必要な図、式等が表示されます。もう一度タブをタップするか、表示された領域を下にスワイプすると消えます。
表示に際しては、必要に応じて3D画像を自動変更します。
ひとつの原子と、それに隣接する原子が、白い線で結ばれます。白い線の数が配位数です。
表示されている配位数の右横にオレンジ色の電球ボタンがあります。これをタップすると、白い線の表示アニメーションが実行されます。
各原子について、単位格子からはみ出た部分をカットして表示します。
単位格子に含まれる分量によって、原子は色分け表示されます(下の体心立方格子の例では、1原子は赤、1/8原子は黄色)。この色に対応して、格子内原子数の計算式も色分け表示されます。
各原子について、単位格子からはみ出た部分をカットして表示します。
原子半径を計算するために着目する切断面をピンク色の面で表示します。一部の原子については、切断面を見やすくするため表示を薄くしています。
「一辺の長さが a の正方形の対角線の長さが√2aであること」と「一辺の長さが a の立方体の対角線の長さが√3aであること」は、既知のものとして、計算を省略しています。
他の学習項目で計算した、原子半径、格子内原子数を用いて、充填率を計算する式を表示します。
計算結果は、68%のように小数点以下を切り捨てて表示しています。
学習項目(配位数、格子内イオン数、イオン半径、限界半径比)について、NaCl型を例にとって説明します。
画面下のタブセットから、対象の学習項目のタブをタップすると、理解に必要な図、式等が表示されます。もう一度タブをタップするか、表示された領域を下にスワイプすると消えます。
表示に際しては、必要に応じて3D画像を自動変更します。
陽イオンと陰イオン、それぞれの配位数が表示されます。3D画像では、陽イオンが青で、陰イオンが赤で表示されます。
陽イオンの配位数については、ひとつの陽イオンと、それに隣接する陰イオンが、白い線で結ばれます。白い線の数が陽イオンの配位数です。
陰イオンの配位数については、ひとつの陰イオンと、それに隣接する陽イオンが、少し暗い白い線で結ばれます。少し暗い白い線の数が陰イオンの配位数です。
表示されている配位数の右横にオレンジ色の電球ボタンがあります。これをタップすると、線の表示アニメーションが実行されます。
各イオンについて、単位格子からはみ出た部分をカットして表示します。
単位格子に含まれる分量によって、イオンは色分け表示されます。陽イオンについては、青系の色で色分けされ、陰イオンについては赤系の色で色分けされます。この色に対応して、格子内イオン数の計算式も色分け表示されます。
各イオンについて、単位格子からはみ出た部分をカットして表示します。
イオン半径を計算するために着目する切断面をピンク色の面で表示します。一部のイオンについては、切断面を見やすくするため表示が薄くなることがあります。(下の例では薄くなるイオンはありません)
「一辺の長さが a の正方形の対角線の長さが√2aであること」と「一辺の長さが a の立方体の対角線の長さが√3aであること」は、既知のものとして、計算を省略しています。(下の例ではこれらは使われていません。)
限界半径比は、陰イオン同士が接するときのイオン半径比(r+/r-)です。(たいていは、陰イオンの方が陽イオンよりも大きくなります)
計算のための断面図は、半径比(r+/r-)が限界半径比のときの状態で表示されます。これに対応して、3D画像のイオン半径も、限界半径比のときの状態で表示されます。
断面図および3D画像のイオン半径比(r+/r-)は、スライダーで変更してみることが可能です。スライド中(指を触れている間)は、限界半径比未満にすることもできますが、スライド後(指を離したとき)は、注目している型の取りうる範囲の半径比に戻ります。
上のNaCl型(配位数6)の例では、限界半径比は0.41ですが、それ以下の半径比、例えば0.3などとしてみると、陰イオン同士が重なり合い、通常あり得ない状態が表示されます。(指を触れている間のみの表示です)
イオン半径比(r+/r-)の変更は、陽イオン/陰イオンが1:1のタイプでのみ可能です。つまり、NaCl型(配位数6)、CsCl型(配位数8)、ZnS型(配位数4)の場合に変更可能です。CaF2型では変更できません。(CaF2型の場合、限界半径比の学習項目タグがありません。)
面心立方格子と六方最密構造は、両方とも充填率74%の最密充填構造で、似通っているのですが、単位格子を見る限り全くの別物で、似ているとは思えません。
面心立方格子の最密充填構造を六方最密構造との比較で見るために、面心立方格子を右上手前から眺めてみることをおすすめします。
画面手前から1層目は1つの原子で、2層目が6つの原子、3層目が15個の原子で表示されています。
これが、六方最密構造を真上から眺めたときに方向に相当します。六方最密構造とは違いがわからないほど似通っています。
ここで、2層目の6つの原子を消してみると六方最密構造との違いが見えてきます。原子は長押しすることで消すことができます。
もし、六方最密構造であれば、層は、A-B-A-B-A-B….のように並ぶので、1層目と3層目が同じで、1層目の1つの原子は、3層目のいずれかの原子と丸ごと重なることになります。
しかし、上図の面心立方格子の場合、層は、A-B-C-A-B-C-A-B-C….のように並ぶので、1層目と3層目が異なり、1層目の1つの原子は、3層目のどの原子とも丸ごと重なることはありません。
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